新たな音楽への目覚め

20数年ぶりに何か音楽的に壁を感じて違う世界へ。

10代後半の非常に生意気だった頃、
それまで聴いたことのない不協和音のような、美しくないような響きを覚えたのがThelonious Monkのピアノ。
タッチが独特すぎることとそれまで聴いたことのない不協和音の連続。それまで習い、覚えてきたコードがいったい何だったのか?と引っくり返されたような感覚と耳が全く音を受け入れない状況をどうにかするために寝るときにずっとMonkのピアノを流し続けて曲をまるごとなんとか覚えようとする行動に走ったことで好きな曲が幾つか出来た。その後、さらに20世紀の作曲家Jacques Ibertの寄港地を知ったときにはさらに不協和音への激しい抵抗が生まれてしまった。
ところがここ数日、久しぶりに不協和音というか通常あまり好まれない4度の和音を用いた楽曲を聴くのが楽しくなった。すべてAstor Pazzollaの作品。ひとまずネットで試聴してから30曲近くをiTunes Storeから購入。イタリア系アルゼンチン人、でも人生の多くをニューヨークやパリで過ごしていることを思うと純粋なアルゼンチンタンゴではないというのも頷ける。Piazzollaといえば1998年にヨーヨーマのチェロによるリベルタンゴがCMソングで使われたことで日本では有名なはず。時々4度和音が用いられる点や弦楽器を用いた場合のダイナミックレンジの広さなどが心地良い。あとは美しすぎないピアノ音が使われている方がそれらしく聴こえるのも不思議な感じがする。
自分はさほど練習熱心な方ではないがPazzollaに関してはストーリー性が高い曲が多いので沢山聴きたくなるわ弾きたくなるわ…と久々に心が動かされる。あと20年、いやあと30年早く出会っていればと思うが、30年前はVladimir Ashkenazyの演奏を聴くのにハマっていてリベラルなタンゴどころではなかった。

2月 10, 2019

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